努力とか工夫とか、逆に技術的ミスとか、そういうことをのぞいて、純粋に運不運を考えてみると、一人の人間のバランスシートは、結局プラスマイナスゼロに帰するのではないか 阿佐田 哲也
ご存じ雀聖と呼ばれた「麻雀放浪記の著者」
麻雀は運の奪い合いという思想をもっている。
麻雀をしていて「朝だ、徹夜だ」という言葉からとったペンネームらしい。
20年ほど前に少年マガジンでやっていた「哲也」もこの方の作品がモチーフになっている。
バランスシートと言えば貸借対照表だ。
これは、資産と負債を左右に分けており、トータルは必ず0になるようになっている物だ。
株を買うならこれとキャッシュフロー計算書を見れなければお話にならぬ・・・・
利益よりもキャッシュフロー計算書でキャッシュが増えているかどうかが重要なのだが・・・・
麻雀はツキの奪い合いと言う方がこれを言っているのが面白い・・・・
私とは異なり、60歳までギャンブルに投じた人間が言うのだから・・・・
ボラティリティはあるにせよ、プラスの分とマイナスの分で相殺されるようにできていると思わされる経験をしたのだろうな・・・
それも受け止め方次第で・・・・・
いい方に取る人はツイているし、そうじゃない人はツイていないと自分の結果を受け止める・・・・
いい方に受け止めた方が当然にいいし・・・・
ツイている人や結果を出す人間は常に肯定的で、幸運だと本気で信じている・・・・
ただ・・・
純粋に運は平等だとして・・・・・
そこを努力や工夫やミスをしないことで埋められると言っている事も面白い・・・
ツキは・・・・
努力や工夫で上がるのは私も頷ける・・・・
やはり前進しようと時間と労力をかければ・・・・
それなりに結果が応えてくれる・・・・・
それが突きぬけるほど努力すれば・・・・
ツキっぱなしになるのかもしれない・・・
最大の悪は何もしないことだ・・・・
これは何も得られないし、何も学べない・・・・
不運を嘆く前に、幸運になるために何をしたかだ。
ケネディ大統領の就任の挨拶を思い出させられる・・・・
同胞であるアメリカ市民の皆さん、国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを考えようではありませんか。
幸運が訪れないことを嘆くのではなく、幸運になるために何をすべきか考えようではないかと言えるのではないか・・・
純粋なツキが平等であるのであれば・・・・
何もしない事によって平等じゃなくなるということだ・・・・
弛まぬ努力と工夫で・・・・
ツキをもぎ取れということなのかもしれない・・・