ケーーーーンッ!!
と聞くと、スロット北斗かと思うが・・・
実はそうではない。
本日はもちろん、所用を済ませてからスロットに行く予定だが・・・・
ケンはケンでも北斗ではない。
実は私の友人にケンさんという男がいる。
ケンさんは私と入れ替わるようにNEETになるのだが・・・・
本日は本当にあるかどうかはわからないが・・・
このケンさんの退職祝い?をすることになっている。
このケンさん・・・
なかなか面白い生き方をしている人でかなり私は好きだ。
まず、今度退職するの回転寿司屋なのではあるが・・・・
去年から、今年にかけて7個目の仕事だ。
わずか1年のうちに7個も仕事を変えている。
齢26にして、実はケンさんほど様様な職種を体験している人はいないのではないかと思われる。
学生時代からの職歴を合わせれば50は超えているのではないだろうか・・・
ケンさんは去年の今ごろは塾の講師をしていたのだが・・・・
ある日、急いでいたのか疲れていたのかよくわからないが・・・・
トイレの大の方で、流さずにでてしまったものを塾の生徒に見られ・・・
大便先生
と言う名が付き、ショックで辞めた。
そして、その後ケンさんは何故か納豆工場に勤めることになる。
ところが・・・・
どうもなにかの検査に出荷した納豆が引っかかったらしく、操業停止に追い込まれ、流れでケンさんも退職。
次に警備会社に入るも・・・・
朝の朝礼がなにかすさまじいほどの体育会系だったらしく、違うと感じて研修中に逃亡。
次に勤めたのは、植木の調整をする会社の営業。
個人的な視点で見ると、植木の調整を必要とする富裕層はそれほど多くないだろうし・・・
一度整えてしまえば、かなりの期間において再需要がない気がするのだ・・・
何故、植木会社をケンさんが選択したのか理解に苦しむ。
だが、そのテレアポによる営業活動でケンさんは名簿を見て電話をかけた相手に罵倒されることに疲弊したのか・・・・
それも3日で退職。
次にケンさんが選択したのが・・・・
ミシン工場だ。
どういうわけかケンさんは工場が好きで仕方がないようだ。
昔から3回に一度の割合で工場を選択する。
いつも、工場は精神的に病むと言ってすぐに辞めるのに・・・・
ケンさんは学習をしないのだろうか?
そこでケンさんはA4(エーフォー)ラインに所属させられる。
A4(エーフォー)ラインの通称は・・・
アホォーライン。
なかなか屈辱的な通称だ。
ところが、ここでもケンさんに悲劇が待っている。
ケンさんの仕事は梱包をして出荷できる状態にすることらしいのだが・・・
どうも、ケンさんの前のトミエさんという中年女性の仕事が遅いらしい。
今だったらキヌエさんの方がいい名前だと思えるけれども・・・・
お笑い芸人ZAZYの・・・・
キヌエパンを思い出す・・・・・
キヌエにパンパン、キヌエにパンパンパン・・・・
トミエニパンパン、トミエにパンパンパン
と余談が入ったけれども・・・・・
トミエさんの仕事はよく分からないが・・・
ミシンにボビンを取り付けるそうなのだ。
そんなことにミシン工場が人手を割くとも思えないのだが・・・・
とにかく、トミエさんのボビン付けが遅いため、ケンさんは梱包前にトミエさんがつけ損ねたボビンを自分でつけて梱包していた。
ところが・・・・
どうも、完成のペースが遅くなったためか、ベトナム人女性の工場の管理者にケンさんはこう言われた。
アンタ、シゴトオソイヨ、ナニヤッテルネー
ケンさんはあまりの理不尽さに耐えかねて仕事を辞めた。
にしても・・・
何故、ケンさんはミシン工場を選択したのだろうか?
ミシンはそれほど需要があり、買い替えサイクルの短いものだとは思えないのだが・・・・
迷走するケンさんは、その後、すぐに仕事を見つけた。
今度は眼鏡屋の販売員。
が・・・
これも1月で退職。
理由は給料が安すぎるとのことだった・・・
・・・・
最初に条件提示を受けなかったのだろうか?
それとも見ていないということなのか?
そして、現在勤めたのが回転寿司のチェーン店だ。
だが、ここもケンさんは本日付で退職予定だ。
直接的な原因は上司の評価表をケンさんがふとしたことで見たためだろう。
そこには・・・
5段階評価でケンさんのことがかかれており・・・
笑顔とコミュニケーション能力が1と書かれていたため、ケンさんはショックを受けた。
接客業なのに、笑顔とコミュニケーション能力が1では苦しい。
なので、今度は人と合わない仕事ビルメンテナンスを狙っているらしい。
そんなケンさんの最近の悩みは・・・
バイトのフィリピン人アルバートの事だった。
どうも、よくよく話を聞くと、このアルバートという名札をつけた人物は本名をアルベルトというらしい。
だが、誰もアルベルトとは知らず、名札にはアルバートと書かれている。
ケンさんだけがその事実を最近突き止めたのだ。
このアルバート?は、どうも加減を知らないらしく、寿司を握っているのだが、信じがたい量のワサビを載せるため・・・
ケンさんがそれを食べたお客さんに怒られるのだ。
こんなものが食えるか、加減を知らないのかお前はっと。
その理不尽さに耐えかねたのも退職の原因だろう。
また、アルバート?はボタンをピッと押してから注文品を流す事を何度教えても覚えてくれないらしく・・・
ケンさんは上司から何を教えているのだと怒られるのだ。
そんなケンさんの退職を祝って、本日は飲みにいく予定だ。
なんとかスロットで費用を捻出したい。
勝負は、これからだ・・・・
そして、ケンさんには後日談がある・・・・
この後、ケンさんは郵便局に勤める事になるのだが・・・・
そこで恐ろしいクレーム対処法を学ぶことになる・・・・
それが・・・
ケンさんの上司にあたる郵便局の課長がいるらしい・・・・・
この上司がクレーム受付担当なのだけれども・・・・
ある意味腹を括っており・・・・
日々クレームが入るのだが・・・
この方・・・・
処理の仕方が・・・・
あなたのおっしゃる通りですを繰り返すだけらしい・・・・
決して解決はしないし・・・・
何もしないのだけれども・・・・
ひたすらあなたのおっしゃる通りですを繰り返し・・・
こいつに言っても駄目だと諦めさせることを繰り返しているとのこと・・・
上司出せという話にならないのだろうか・・・
いや・・・
なったとしても・・・
あなたのおっしゃる通りですと繰り返して何もしないのだろう・・・
ある意味すさまじい・・・・・