元々の貧すれば鈍するという言葉を辞書で引くと・・・・
貧すれば鈍するとは、頭の回転が早く賢い人でも、生活が貧しくなってしまい金銭的な余裕を失ってしまうと心までもが貧しくなり判断力が鈍ったり知恵が衰えたりするなど、愚かな人間になってしまうという意味である。
貧すれば鈍するの語源である「貧する」とは貧乏という意味で、「鈍する」とは思考能力が鈍くなるという意味である。
由来は、どんなに才能や人望がある人でも貧乏になると愚かで馬鹿な行動をする人になり得るという教えである。
だそうだが、恥を知らないというのも結局気づかず鈍した結果なんじゃないかと思っている。
いやさ・・・
歯科医師でも頭のおかしい先生は結構いるのだけれども・・・・
やはり経営が上手くいかないとどんどんおかしな人になっていくんだよな・・・
開業前などに話をしているとまともな人で話の分かる人だったりするんだが・・・
コロナの時に開業なんかすると・・・・
患者さんが罹患を恐れてこないんだよな・・・・
そうなると当然資金に余裕があるわけじゃないので急速に精神が追い詰められていく・・・
私も赤字の飲食店をやっているので分かるんだが・・・・
まず自分でやらなければならなくなった時のあの絶望感と不安・・・
どうするかと頭を抱えていたし・・・・
ある日突然辞めたスタッフは自分が辞めれば私が降りるので、居ぬき物件をただで手に入れられると算盤を弾いていた節がある。
それも気に入らなかったので返すならスケルトンにして返そうとは思っていたが・・・
なんか今開店する店を探しているらしいが・・・
けど、自分でやるって見えないコストどれだけ私が負担していたか分かるので、素直に話し合いをすればいいのにねと思えてしまう。
まあ、本当は私自身も赤字の垂れ流しの不安が大きくて止めたかったんだよな店・・・
けれども、私は何でもやるって決めていなかったけ?と思い直し・・・・
持続化給付金も出たのでそれがなくなるまではやろうと思い続行を決断。
そもそも新規で飲食店を開こうと思ったら10000Kくらいかかってもおかしくはない。
それが無料でできるならいい勉強になると始めたのが去年の7月・・・・
休業要請中の家賃ダダ漏れの3か月はきつかったな・・・・
そして開店したはいいが開かない店の扉・・・・
エヴァンゲリオンのタイトルみたいになっている
開かない扉
扉があかなくても、家賃はかかるし、スタッフの賃金はかかる、カラオケ代もかかるし、光熱費もかかる。
何もしなくても赤字で出血していくのだ。
あとどのくらい持つだろうかと店の口座を見ながら減っていく残高を眺める・・・・
店舗というのは積極的に集客をできるものではなく、どうしても待ちの営業になってしまう。
オープン時間にできる事など僅かで・・・
スタッフが若くて綺麗でもなければビラ配りも効果が薄いし、やりたくないだろう。
成す術もなく緩い出血が止まらない・・・
正直、これが塗炭の苦しみになる
そうだよな・・・
やり始めて半年たつが、一度たりとて黒字の月はない。
コロナだからと言い訳する物の・・・・
見通しの明るさが0の状態で継続しているのも辛いが・・・・
歯科医師は補償もない。
私は休業補償があるので少なくとも1年は延命できるのでなんとか精神を保てているが・・・
あれが口座の金が引き継いだ状態から始まったままだとしたら・・・・
出血量の多さにストレスで胃に穴が開く。
そんなわけで開業した先生で患者が少ない開業医はこうどんどん攻撃的になっていくんだよな・・・
何とかしなきゃという焦りと、今後どうすればいいんだという不安とストレス・・・・
それを業者にぶつけてきたりして、どんどんおかしな人になっていく。
こないだというか今も抱えている問題なんだけれども・・・・
今月開業した先生が3週間経って患者さんが14人という結構絶望的な先生がいるんだが・・・
最初は大学の歯学部にいるときは居酒屋の店長していたんですよなんとか言いながら話の分かる先生だったんだけれども・・・・
受付スタッフと衛生士を雇って、3週間で14名の患者では多分ランニングが払えず、バイトに勤務医として行かなきゃならない状態だと思うんだよな・・・
そのためか、保険証リーダーと言って保険証をスキャンできる機械があるんだけれども・・・・
これを購入してくれたのはいいが・・・・
ランニングの出血がストレスを与えているのか・・・・
どのくらいか使ったけれども、、ほとんど使わないから返品したいとか言い出したんだよな・・・
新品を開封して使って、患者こないから使っておらずだから返品ってなかなか頭おかしいと思うんだが・・・・
説明不足だとこちらの所為にしてきて譲らない・・・
いやいや・・・
患者沢山いたらまあいいやだろうけど・・・・
そうじゃないから説明不足と言って新品を使っておきながら返品はないだろうと・・・
ただ、鈍しているんでもう駄目だろうなとちょっと思っている。
どう処理するかだけれども・・・
追い詰められてもそれは男はぐっと堪えなきゃならない。
山本五十六の男の修行じゃないけれども・・・
追い込まれた時に人間の本質が見える。
余裕がある時いい人なのはみな一緒だ・・・・
そうじゃないときに人間として試されると思うんだよな。
追い詰められて何でもする覚悟があったとしても・・・・
それでも最低限のプライドというか、他者への攻撃性のある事は最低限しちゃならないと思うのだ。
先日のとんずらした人も行き場がなく戻ってきたみたいだけれども・・・・
中学生くらいの頃は暴れるのが堂々として格好良かったのかもしれないが・・・
30も超えたら、怒らない事や許す事などの度量やスマートに解決することが格好いい事になる。
でも、集客や集患ができないのは業者の責任ではない。
立地や設備やランニングコストを見て決めたのは自分
集患作業をしないのも自分の責任だ。
それを他に当たっては少なくとも格好の良い事ではない。
逆にやはり儲かっている先生はいい人だし、人の言葉に耳を傾けられるものな・・・
どちらが先かは分からないが・・・
貧が先に来ているのは人の変わりようを見れば分かる。
そう考えると人間って弱いよね・・・
貧しても鈍せずでありたいよな・・・
理想はだけれども・・・・
それも考え方一つなんだろうね。
少なくとも鈍してから持ち直せるようになるとは思えないんだよな・・・
何しろ感謝がなくなる。
顔も強張るし、患者に対して神様のような対応もできなくなると思うのだ。
何しろ協力者であるはずの業者に強く当たるようになるんだから・・・・
さて、私も他人事ではない。
いっぱしの営業として・・・・
集客方法を考えないとな・・・
試行錯誤になると思うんだが・・・
手始めにスタッフ連れて近所の飲み屋に営業に行くかな・・・
ショップカードも作ったし・・・