シンザンがえらい馬だったと思うのは、強い馬に不可欠な圧倒的なスピードも、ケタはずれのスタミナもないくせに成績を残したということです
シンザンは競馬というゲームの本質を知っていました
たとえば人間が70点が合格の試験を受けて最高点が69点だと全員落第ですが、競馬はそんなことはない
シンザンが69点でも、他の馬が68点以下なら勝てる。他が49点だったら50点とればいい
そういう競馬ばかりで、絶対的な素質こそ強い馬に不可欠、という主義だった僕は(馬体の見てくれの悪さも手伝って)生涯シンザンに◎を打たなかった
シンザンをシンザンたらしめていたのは、レースレベルの高低に関係なく、ゴール前の競り合いを凌いでクビでも頭でもいいから前に出てやる!という精神力の強さだった。 大川慶次郎
ご存じ競馬の神様と呼ばれた予想家。
予想家としては通算4度パーフェクト予想を達成した。
亡くなる直前に有馬記念でグラスワンダーの優勝を予想していたのを記憶に残っている。
大川慶次郎氏がシンザンに生涯1度も本命を打たなかったのは有名な話。
ただ、ある意味意地になっていただけのようにも感じる。
結果を出すと言うのは一流の証拠。
シンザンはスピードもスタミナもなかったような書き方をしているが・・・
なかったのではなく、余計な物は出さなかっただけかもしれない。
生涯連対率100%で引退した馬はどれだけいただろうか?
それを考えても、決してシンザンに絶対的な素質がないとは思えないが・・・
どうなんだろうか・・・?
サンデーサイレンスの例を見ても、馬を見れば見るほど例外の存在を信じられなくなるのかもしれない・・・・
絶対に走らないと言われて走らない馬も多々いるだろうけれども・・・
元々が走らない馬が多いので当たり前なのだが・・・・
例外は常に存在すると私は思うのだ・・・・