に直面していた。
私は過去に何度もコロナに罹患していると思えているので、ワクチンを接種していない。
ただ、ワクチンを接種していなくてもコロナの陰性証明があれば海外に向けての出国も日本への帰国もできる。
そのため、この日はインドから日本に帰国すべくフライト三時間前から搭乗手続きに並んでいた。
にしても、随分と手続きが遅い
携帯の充電も切れそうだし、Wi-Fiの充電も切れそう
早く中でお土産物色して、カフェで充電したいんだよな。
並んでいると、ちょっと後ろに個人的に今回のインド滞在で見た中で1番可愛いと思えるインド人女性がいた。
I want take a your picture
とでも言ってみようかなと思えるほど。
日本の飲み屋でバイトしてりゃ絶対に行くんだけどな
そんな煩悩を楽しんでいるうちに30分ほど経過して私の番がきた。
パスポート、ビザ、チケット、コロナの陰性証明は手元にある。
受付の女性は美人系だな、なんて頭の中では夏らしく向日葵が咲き誇っていた。
直後に嵐が来て、向日葵が子供に全部手折られるような事になるとも知らず。
チケット、パスポート、陰性証明とスムーズに手続きが進んでいく。
ラストサムライの渡辺謙のラストのようにパーフェクトと思わず呟いた
そしたら、その次に謎の問いかけを受けた。
何度聞いても何言ってるかまるで分からない。
another word
と言うとジェスチャーで、注射を打つ仕草
ああ、ワクチンの事ね。
こちらは診断されたわけじゃないけど、過去に何度も罹患してるとしか思えないし、最初に罹患したと思った時は死にかけた。
天然の免疫が最強だと思っているんで、ワクチン接種が始まった頃にはとっくに免疫を持っていた。
だから、自信満々にNoと答えた。
したらば、なんか急に雲行きが怪しくなり、よく分からない事を何度も聞かれる。
何度もワクチンの事を聞かれたが、だからNOだってと言ってると、どうも手続きが止まっている。
Wi-Fi繋いで、Google翻訳を使おうとしたら何故か、ネットに繋がらず、Google翻訳が使えない。
1番重要な時になかなかやってくれる
どうしようか思案してると、最初にインド滞在中に1番可愛いと思ったインド人女性が助けに来てくれた。
可愛いだけじゃなく、性格も良く日本語も話せるバイリンガルとは。
良い環境で育ってるんだろうな。
marry me
思わず言いかけた
で、その女性にワクチン打ってない話したら、インドでは3回ワクチン打たないと出国できない決まりがあると気の毒そうな顔をされた。
いやいや、ちょっと待ってくれ。
日本から来る時には陰性証明があればワクチン証明無しで入国できて、日本も帰国するのにワクチン証明無しで陰性証明があればok
なのに、インドから出国するときだけ、ワクチン接種証明と陰性証明の両方がないと出れないっておかしくないか?
むしろ、そんなワクチン接種もしていないような面倒な外国人にはさっさと出て行ってもらった方が良くない?
友人に電話しようとしたが、いかんせんWi-Fiが繋がらない。
ただ、その可愛いインド人女性がWi-Fiだけは繋いでくれたので、インドの友人と電話し、変わってもらう。
すると、同時にその様子を見かねて日本人男性が助けに来てくれた。
見た目からは若いので、学生かと思ったが社会人2年目という。
その方が、日本の外務省のページから日本入国にワクチン証明無しで入れると受付女性に言ってくれたが、インドのルールでインドから出れないと言われた。
空港の受付嬢が上司に確認するとの事なんだが、同じ条件で入ることはできたのに、同じ条件で出ることできないってなんかおかしくない?
というか、ここでその理由で帰国できないとなると保険の効かない外国籍の俺が自費で3回インドでワクチン打って、陰性証明取り直してから、飛行機取り直さないとならないって事?
どう考えてもオーバーステイになるよね?
ワクチン打つまでの間隔をある程度開けなきゃならない決まりがあったら、下手すりゃ半年くらいインドに拘留されるような事になりますぜ?
そんな馬鹿な話はさすがにないだろう。
まあ、仮に今日帰れないとして、その場合、仕事の調整とクレジットカードがデビットだから、使えるお金に限りがあるし、どうするかなと帰れなかった場合を考えはじめていた。
でも、インドなら融通効くからどうにかなるんじゃないかと思ったのが半分
どうにもならなかったらそれもネタになるなと思ったのが半分
それを調整するのも通常なら体験できない事だし、いい経験になるんじゃないかとか思っていた。
そうこうしているうちに助けてくれた日本人男性のおかげもあり、受付女性が上司の確認も取ったとの事で、無事帰国できる事に。
結果的にはワクチンも打っていないようなイレギュラーな外国人を見たことないため、受付の人達がそういう外国人を乗せていいのか知らなかっただけみたいだ。
いきなりNOと言う前に、まずは是非を確認してほしいよなぁ
ただ、本気で帰れない場合のパターンを考えていただけに無事に帰れてラッキーだった。
その間にちらっとこの男性に話をすると、海外留学はないとの事だが、アプリとか友人とのコミュニケーションだけで英語を学習したとの事で、流暢な英語を話している
社名も大学名も言わなかったが、東京の電機メーカーに勤めており、広島出身の京都の大学卒業との事。
言わなかった事を加味して、普通に考えて、京大でて、三菱電機とかの大手に勤めているんだろうなと想像がつく。
でなければ、ずっと日本にいながら24歳で英会話を不自由なくこなせるほどの語学力を身につけるのは難しい
しかし、チケットを見ると衝撃的な表記が。
23時離陸の飛行機のはずが、なぜか22時発になっている
後、20分で乗り遅れ。
まだセキュリティチェックも終わっていない。
何故いきなり、出発時間が1時間も早まるのか謎しかない。
インド融通効きすぎだ。
そして、セキュリティチェックの場所に行くと長蛇の列
とても、20分以内にセキュリティチェックを終えられるとは思えない。
だが、前の手続き遅いなと思った以上に私が手続きを遅らせてしまったので、まだ私の搭乗手続きの後ろには長蛇の列が。
それを考慮すると、あれほどの搭乗予定の人数を置いて離陸するとも思えず、この時点の時間もそれほど危惧してはいなかった。
ところが、私の搭乗する便より15分遅い便の外国人が離陸しちゃうから先にセキュリティチェックを受けさせてくれと交渉しながら、前に進んでいく。
一緒にいた助けてくれた日本人男性が同じように交渉しましょうと交渉してくれ、前に並んでいた外国人達も譲ってくれた。
日本だったら考えられないが、外国の融通の効き方と相互扶助の概念は凄い
日本のパラダイムをシフトじゃなくて破壊しなきゃなとか思わされる。
という事で、出国できるかどうかの瀬戸際で本気でお土産買う時間がまるでなかった。
まさかの手ぶらで帰国
仕方がないので成田空港で空港らしいものをお土産に買って行った。
それがドライ納豆
飛行機で配られるおつまみらしい。
しかも1000円オーバーのなかなかのおつまみ。
梅風味のドライ納豆が美味しかったかもしれない。