投機格言・ギャンブル名言・格言・金言
ヘタはどうしても、局部の利益にとらわれがちになる。これがつまり、碁といわず、将棋といわず、人生においても、いわゆる弱者の考え方というものなんです 升田 幸三
実力制第4代名人の棋士。
第7期名人挑戦者決定三番勝負の第三局において、勝勢であったが手拍子の大悪手を指して敗北。
「錯覚いけない、よく見るよろし」という有名な言葉を残す。
将棋史上初の三冠(名人・王将・九段)制覇を成し遂げた時も「たどり来て、未だ山麓」との言葉を残す。
ヘビースモーカーで、一日に200本も吸ったと逸話が残る。
ギャンブルは大嫌いで、一応一通りやってみたが「運に左右されるものは勝負じゃない」と終生好まなかったらしい生粋の勝負師。
GHQに将棋を禁止されそうになった時・・・
将棋連盟の代表として相対した升田は「将棋は人材を有効に活用する合理的なゲームである。チェスは取った駒を殺すが、これこそ捕虜の虐待ではないか。キングは危なくなるとクイーンを盾にしてまで逃げるが、これは貴殿の民主主義やレディーファーストの思想に反するではないか」と反論して将棋を日本に生き残らせた。
徴兵された際に、銃剣の試合があり、いつも負けていたが、あるコツを掴んでからは負けなくなったとされている。
それが、「人間は必ず息を吸って吐く。息を吐いているときは攻撃しても無駄だ。相手が息を吐き終わって吸い始めた瞬間に打ち込む。大抵の人間は息を吸い始めた瞬間は無防備になるものだ。それを覚えてからは銃剣で負けなくなった」とのこと。
相手を敵をよく観察しているという事だ。
この格言もよくわかる。
否定はできない。
目先の利益の代わりに失う対価。
それはなにか?
その利益の対価として相応しい物を供しているだろうか?
良く思うのが、タクシー強盗やコンビニ強盗。
これほど割に合わぬ物もない。
僅か数10Kくらいに対価で・・・・
それまでにかけてきたすべての費用を失うのだ。
進学、経験・・・・
局部の利益のために出す対価としてはこれほど愚かしい物はないのではないだろうか?
その目先の利益に対して失うもの、支払う物。
その損益の計算ができぬ者は弱者にあたるのではないかと思える言葉だ。
この棋士の言葉で思うのが・・・・
やはり相手を見ろという事・・・・
競馬も麻雀もディーラーもそうなのかもしれないが・・・
優先するのは自分ではなく相手・・・
これはギャンブルに限らず実社会のコミュニケーションでも一緒だ・・・・
それと同時に・・・・
先を見据えてのプラスは何か・・・
水を汲みに行くのと、引いてくる話と似ている・・・・
水が必要だが、毎日水を汲みに行くのは仕事ではなく作業・・・・
水源から水を引いてくるのが仕事だと・・・・
一度の行動で結果が反復する事・・・・
それが本当の仕事なのだと思わされるしな・・・・
人間関係もそうで・・・・
優秀な奴は先を見ているので基本的に争ってはいけない相手とは争わない・・・
得られる結果が先で変わるものな・・・・
そんな事を思わされる。