博打打ちというものは、例外なしに、勝ちこんでいくことによって、人格を破産させていくのである 阿佐田 哲也

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博打打ちというものは、例外なしに、勝ちこんでいくことによって、人格を破産させていくのである 阿佐田 哲也

ご存じ雀聖と呼ばれた「麻雀放浪記の著者」

麻雀は運の奪い合いという思想をもっている。

麻雀をしていて「朝だ、徹夜だ」という言葉からとったペンネームらしい。

20年ほど前に少年マガジンでやっていた「哲也」もこの方の作品がモチーフになっている。

これはそうかもしれない。

奪い合いで生き残るってことは・・・・

戦場で生き残ってきたことと同義。

戦争をなんたるかを私は知らないが、ベトナム戦争などで地獄を見てみた者なら常に緊張感が違うのではないだろうか。

そして、それが平和な社会性を求められる現代にとっては破綻者でしかないようの見えるのかもしれない。

と同時に・・・・

奪い合うわけだから疑い・・・・

否定的に人を見る・・・

所謂人格者はぐっと堪えて、肯定し、許すわけだから・・・・

勝てば勝つほど人格が破綻すると言うのはよく分かる・・・・

リンカーンの届けられなかった手紙の話を思い出す・・・・

デールカーネーギーの人を動かすと言う話と同じで・・・・

どんな悪人でも自分のことを悪いとは思っていないのだから人を責めるなど無駄だからやめておけと言う話・・・・

リンカーンの手紙は・・・

南北戦争でのリンカーンが、自分の指示にしたがわす、戦争を延期させるようになったミードへ将軍に対して怒りにまかせた手紙を書きましたが、実際にそれを送りつけなかったというエピソード。

その手紙は死後100年後に発見されたらしい。

怒りにまかせるままに書いた後で考えたらしく、この手紙は、ゲティスバーグの勝利に効果が出るよりも、害をもたらすと感じたため・・・・・

「ミードへ将軍へ、けっして署名または送らない手紙」と書いて、封をして机の引き出しの、奥深くにしまってしまいました。

これが人格者だとしたら・・・・・

ギャンブルで勝つとそうはならないだろうなと確かに感じる・・・・

勝負事はどちらも失うか・・・・

そうかもしれない・・・

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