さて、今日は合成オッズについてもう少し掘り下げようと思う。
何度も記載しているが、合成オッズとは何ぞやと言うところから始めようと思う。
その前に繰り返しになるが、合成オッズは連系を使用するときに必要な考え方で1点勝負の場合は不要だ。
ただ、競馬ソフトを使用していない場合は馬連・枠連までで手動で算出することになる。
ただ、追記になるが実績が皆無では説得力がない。
そのため2018年度の私の回収率100%超えの実績を掲載しておく。
合成オッズとは
何度も記載しているが、これは複数の買い目を1点の買い目と考えた場合のオッズになる。
例えば1点で15倍の馬券を1点勝負した場合は合成オッズは1点なのでそのまま15倍になる。
これが15倍と20倍の馬券を一点勝負すると合成オッズを算出しなければならなくなる。
ターゲットの画像を使って見た方が早いと思うので、画像を掲載するが・・・
2018年の安田記念の枠連で見てみよう。
まず15倍一点勝負の場合だ。
赤枠の通り、15.3倍の枠連1点買えば合成オッズは15倍になる。
じゃあ、ここに枠連21倍を追加すると合成オッズはどうなるか?
この2点を買うと赤枠のように合成オッズは8.85倍になる
計算方法は・・・
1÷((1÷15.3)+(1÷21))
計算すると、1÷(0.0653+0.0476)
1÷0.1129=8.857
さらに一点追加して・・・・
8倍の枠連を追加して3点購入したとする・・・
すると・・・
合成オッズは赤枠のように4.2倍となる。
同じく計算方法は・・・
1÷((1÷15.3)+(1÷21)+(1÷8))
計算すると、1÷(0.0653+0.0476+0.125)
1÷0.237=4.2
上記になる。
実際にやってみるばあは合成オッズ用のページを用意してあるので、ここの合成オッズの項目に数値を入れてもらえれば合成オッズが算出できる。
そして、合成オッズについてもっとも重要なのは、合成オッズは下限のオッズを必ず下回ると言う事だ。
例えば2倍のオッズを購入して、複数点数を買ったらその合成オッズは必ず2倍を下回る。
ということはだ、2倍のオッズと他に何点か馬券を購入したら1倍台の馬券を購入すると言うことになる。
試しに2.8倍の単勝のスワーヴリチャードの単勝を追加購入してみよう。
そうすると、合成オッズはこの2.8倍を大幅に下回る。
単勝2.8倍と8倍と15.3倍と21倍の4点購入すると合成オッズは1.68倍になってしまうのだ・・・
さて、1.68倍のオッズの馬券を購入する行為は期待値が果たして高いだろうか?
購入した瞬間に負ける馬券だとは思わないだろうか。
初心者が競馬で回収率100超えする方法1でも記載したが、ギャンブルや競馬における勝ち方の原則はただ一つで期待値が高い行為を繰り返すことだ。
合成オッズが1.68倍の馬券を買っていては間違いなく回収率100%を下回るオッズであり、期待値が低い買い方となる。
ただ、この場合・・・
1枠から買っているので当たりが重複する可能性がある。
なので、本当はエリアを分けた方がいい。
なのでエリアを分けて合成オッズを算出しよう。
と言う事で券種ごとに分けてみた。
総合の合成オッズは変わらないが、枠連の合成オッズと単勝の合成オッズに分ける事ができた。
ただ、この買い方は1つだけ致命的な部分がある。
問題点は枠連の方だ。
まあ、単勝のこのオッズを購入すること自体間違っていると言ってもいいが・・・
それ以上に枠連の方にやってはいけないミスがある。
あくまでも合成オッズの説明なので倍率を入れるためにやっているが、普段こんな買い方をしたら100%負けている買い方だ。
お分かりになるだろうか?
それは・・・
枠連5-8を購入していることだ。
この馬券は買わないか、もしもう一点買うなら必ず1枠から流さなければならない。
というのも、5-8と単勝1番が当たった時に重複する事はない。
当たりが重複しない馬券は買ってはいけない。
それは的中率を上げようとして回収率をぐっと下げる買い方だ。
期待値が下がるのだ。
さて、上記が合成オッズとはなんぞやという話になるが・・・
次にどう使用するかを記載したい。
合成オッズの使い方
合成オッズは何のために使うかだが・・・・
回収率を100%以上にするためには、期待値が100%を超える行為を繰り返すことが必要と記載した。
そして、期待値は的中率と的中時の倍率で算出できる。
的中時の倍率合成オッズにあたるのだ。
合成オッズが分からなければ期待値を構成する一つを把握する事ができない。
つまりこれを知らないと期待値が分からないのだ。
期待値が分からずして、回収率を上げる方法など存在しない。
なので、自分が購入している複数点の馬券は一体何倍なのか?
それを知るために合成オッズを使うのだ。
実際に合成オッズで計算してみると如何に自分が酷いオッズの馬券を買っていたかが分かる。
的中率が80%あっても1倍台の馬券は買うべきじゃないと私は思っている。
期待値が自分の的中率×合成オッズなのだから・・・・
的中率が10%程度なら最低でも合成オッズ10倍以上買わないと勝てない。
的中率が20%でも合成オッズは5倍必要だ。
そして、オッズ切を実施するので、当然的中率は自分の統計値を下回る事になる。
それを含めて安全域の合成オッズが必要だ。
例えば、的中率が30%なら・・・・
合成オッズは4倍くらい見ておかないと危ないだろう。
ということで・・・
前回券種でも記載したが・・・・
馬連とかは手動でも合成オッズを算出して考えることが可能だが・・・・
3連系は点数が多いので競馬ソフトを使用しないと難しいだろう。
複勝を買うくらいなら、3連複総流しの方が圧倒的に良い。
で、自分の予想の複勝圏内率の的中率を知っていれば・・・
3連複のオッズ切1頭軸総流しでも勝てる。
例えば、先ほどの安田記念・・・・
スワーヴリチャードの複勝は1.4~1.8倍・・・・
これを3連複総流しに切り替えると・・・・
赤枠の合成オッズは1.46倍
ただ、何度も言うように1番人気の複勝圏内率は65%くらい・・・・
1.4倍では期待値が0.91で91%・・・・
このままじゃ負ける馬券を購入することになる。
そこで、複勝ではなく3連複の低いオッズ切をすることで・・・・
的中率を下げて合成オッズを上げて回収率を上げましょうと言う話になる。
まず、上記の馬券で割に合わなさそうなオッズを全部切ってみよう。
分かりやすいように・・・
上記1番人気から総流しなので・・・・
3連複の1~10番人気まですべて絡んでいる。
なので、まずは1~10番人気の3連複を消して合成オッズを見てみよう。
赤枠のように3連複の1~10番人気を消してみると・・・・
右下の赤枠のように購入点数が105点、合成オッズ1.46倍から・・・・
購入点数95点の合成オッズ2.67倍に変化した。
当然、相手の組み合わせ次第になるので・・・・
不的中確率もぐっと上がるが・・・・
1番人気の複勝で2.67倍なら勝てる可能性はぐっと上がったとは思わないだろうか。
ということで・・・・
16頭立てで、3連複の人気で・・・・
1番人気が来る統計値と・・・・
2番人気が来る統計値と・・・
3番人気が来る統計値くらいまでを・・・・
出してみて期待値を算出してみよう。
過去10年くらいまでにして・・・・
2018年6月12日から遡って2008年1月1日までに16頭立てでレースが実施された回数は13262レース
その内3連複の順番が1番人気で決まった回数は・・・・
958回・・・今回の場合の1番人気の3連複のオッズは17.2倍
的中率が958÷13262=0.0722
7.2%だ・・・・
期待値は17.2×0.072=1.238
って意外な事に期待値100%超えているw
まあ、こういう場合考えられるのが、混戦の場合の的中率の方が条件に合っていないんだろうな・・・
混戦で皆穴を狙うようなレースに平均的な的中率で考えてはいけないんだろうけれども・・・
あくまで今回は説明用・・・
普通は3連複1番人気を購入した場合の期待値は3連複還元率の75%を大きく下回る。
ということで2番人気では・・・・
オッズは27.2倍とこれも結構つくな・・・・
16頭立てで2番人気の3連複で決まった回数は697回
的中率は697÷13262=0.052
オッズが27.2倍なので・・・・
期待値は27.2×0.052=1.429
143%もあるw
確かに16頭立てで3連複の1番人気が17倍ってそもそも珍しいよな・・・・
普通は10倍前後なので・・・・
期待値は60%前後になるはずなんだけれども・・・
安田記念はちょっと特殊だったので・・・
違うレースで各自検証してもらった方がいいかもしれない・・・
間違いなく3連複の1番人気と2番人気と3番人気あたりは統計値の出現確率をかけると還元率の75%を大幅に下回るので買ってはいけないと言う話になるんだけれども・・・
16頭立てで3番人気の3連複で決まった回数は552回
的中率は552÷13262=0.041
3番人気のオッズが30倍丁度なので・・・・
30×0.041=1.23
3連複の3番人気で30倍ってやはりオッズがばらけているってことだよなあ・・・・
まあ、16頭立てで3連複1番人気が決まる統計値が7.2%で2番人気が5.2%、3番人気が4.1%だと分っていれば・・・・
他のレースで3連複のオッズで掛け合わせてみれば期待値がどれだけ低いかが分かると思われる・・・
そういった低いオッズを切るために競馬ソフトを使用し・・・
的中した時のオッズをコントロールするために合成オッズを使用する。
ちなみに3連複3番人気の出現した場合の平均オッズは1750円
期待値は71%になる。
1番人気の3連複出現時の平均オッズはやはり1030円
期待値は10.3×0.072=74%
意外に悪くはないが勝てる期待値ではない。
まあ、的中率に大きく依存しているけれども、合成オッズを自分で引き上げるというのは期待値を上げるには必要な事。
何しろ100%を超えなきゃならないのだから・・・・
70%台の馬券を買っていては負ける・・・・
まあ、統計値通りに買っていたら還元率通りの数字に落ち着くのだけれども・・・・
的中率と合成オッズを使用してのオッズ切で他者に差をつけるしかないのだ。
なので、合成オッズは自分の予想の的中率にかけて期待値を算出するために使用する。
枠連・馬連までなら手動で合成オッズ算出しても良いと思うが、3連系は競馬ソフトを使って合成オッズを利用しないと厳しいだろう。
合成オッズまとめ
ということで合成オッズのまとめだ。
合成オッズとは複数の買い目を1つのグループとして1点として考えた場合のオッズになる。
1番低いオッズを必ず下回るようになっており、期待値を算出するために必要。
馬連や枠連までなら手動計算で算出しても問題ないが・・・・
3連複など点数が多い場合は競馬ソフトを使用して使うものとなる。
期待値の算出方法は自分の予想の「的中率」×「合成オッズ」で算出でき、それが100を超える行為の繰り返しが回収率100%を超えるための方法となる。
そのため、自分がどのくらいの倍率の馬券を買っているか把握するために必要な考え方となる。
コメント
おっしゃってる事はもっともだと思いますが、実際買われてる買い目を拝見すると、馬連、3連複で結構多点数買われていて、それでいくと合成オッズは結構下がると思うのですが、オッズが低い買い目は購入金額を上げ調整するようなイメージですか?
私の買い目に関しては予想の精度の統計と合成オッズで購入してますので回収率あれでも100%超えの想定で購入しております。
競馬ソフトを使用していると、同払い戻し額配分というのがありまして、それに金額を入れるとどの買い目が来ても同じ払い戻しになります。
なので金額で調整も間違いでないですし、穴狙いで同額BETもありかと思います。